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横浜・山下農園 トマトときゅうり、なすの定植 その1 [山下農園のはなし]

さて先週は張ったマルチに定植位置を決めるマーキングを行ったが、今週は、その位置を掘って苗を定植していく。

トマト、きゅうり、なすの苗が中山の三好種苗から届いた。いよいよ夏野菜の定植だ。
トマトは大玉が麗夏、中玉がフルティカ、ミニトマトはアイコ、今年から初めて作付けするゴールドトマトは桃太郎ゴールド、調理用はサンマルツァーノだ。今年は試験的に全品目を栽培してみることにした。
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②トマトの定植 マルチに包丁で切れ目を入れてから、シートを織り込んで、定植コテで穴をあけていく。その後水をたっぷり張ってからネキリ虫対策用の薬剤を少量入れて、苗を定植していく。
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③トマトの定植にあたっては苗の向きがもっとも大切だ。すでに苗には花が咲き始めているが、トマトは一定方向に花を咲かせる習性があるため、通路側に花が来るように向きに注意して定植していく。
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④苗の定植が終わったら、仮の支柱を立て苗を誘引しておく。その上からビニールをかぶせてトンネル掛けする。DSCF2026.JPG

今年もまっすぐできれいに定植ができ、無事作業を終了した。




スローフードの国イタリア トスカーナのローカル色豊かな食事 [仕事のはなし]

ここで、イタリアのスローフード運動について少しだけ触れておきたい。
イタリアのスローフード運動をご存知だろうか。1986年にローマのスペイン広場にマクドナルドが開店したことをきっかけに、伝統的な食文化を守ろうとする運動が始まったとされ、比較的最近始まった活動のようだ。「スローフード」という言葉は、マクドやケンタ等に代表される「ファストフード」と対極にある言葉で、イタリアにはスローフード協会が設立され、現在イタリア国内で4万人、世界各国に8万人以上の会員を有する国際組織となっているとのことだ。活動の主旨は、伝統的な食材や料理、質のよい食品を持続可能にして未来に残していくことやクオリティの高い食材を提供する生産者を支えること、伝統的な食事、素朴だがしっかりとした食材、有機農業健康食生活など幅広いテーマをもって活動されているようだ。

マクドナルドについて触れておくと、日本のマクドナルドは約3600店で、店舗数はアメリカに次いで世界第2位、100万人あたり店舗数は30で、イタリアの店舗数は約400店(人口は約6000万人)で、100万人あたり店舗数は6.7と日本の4分の1以下だ。ヨーロッパの国々ではアメリカ文化への批判的な意見や昔ながらの食文化を大事にしようとする意識が強いことも影響して、各国ともに日本に比べて店舗数は少ないのが特徴だ。日本以外で店舗数が多いのは、アメリカ、カナダ、豪州、中国、香港など。ヨーロッパでもっとも店舗数の多いスウェーデンでも100万人あたり25なので、フランスやイタリアなど農業が盛んで昔ながらの食文化を大切にするEUの国々ではなかなかマクドナルドのようなファストフードを受け入れようとする素地が少ないのだろう。

では、日本ではどうだろうか。実はファストフードは、食料自給率(カロリーベース)の低下と相反するように拡大し国民に定着してきた。日本人は食については比較的懐が深く、昔ながらの日本食を大切にしながらもパン食や牛・豚肉、ポテトなど海外の食文化を積極的に受け入れながら独特の日本型食生活を構築してきた。こうした懐の深さが結果的に便利で安いファストフードを受け入れ拡大してきたのだろう。またデフレの定着も相まって、地域に根ざした食文化や食生活がどんどん後退し、最近では日本全国どこに行っても、特にロードサイドやショッピングセンターでは同じレストランや居酒屋、ファストフードという状況が生まれた。野菜もしかり、地域に根ざした伝統野菜は生産効率が悪いこともあり年々後退し、一年中販売できる生産効率の良い品種改良がすすんだ野菜が中心となっている。
和食がユネスコの無形文化遺産に指定されたことを契機に、ぜひ日本でも伝統的な食を大切にし、今の食を考え直す機会を作っていきたいものだ。

①ビンチ(vinci)村の農家民宿で食べた夕食
トスカーナ特産の生ハム(プロシュート)とサラミ、自家製の無塩パンと羊のチーズ(ブルスケッタ)、トマトとパンの粥(パッパ・コル・ポモドーロ)と自家製のぶどうで作った赤ワインで、まずは空腹を満たす。
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②メインはトスカーナ名物の兎と放し飼いの鶏、豚スペアリブと自家製生ウインナー(セルヴァッジーナ)のロースト
シンプルで素材の味が生きたローストは最高の味だ。
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★おまけ★
③トスカーナ名物、茄子とズッキーニの炭火焼 夕食で出された前菜だ。余計な味付けをしないで素材を生かした料理はとてもおいしかった。
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②フィレンツェの旧市街のはずれにある小さなトラットリア。何気なく路地裏のレストランに入った。創業が1800年と非常に歴史が古く、観光客がまったく寄り付かない、地元の方が立ち寄る素朴なレストランだ。ハウスワインとパン、メインはイカのほうれん草炒めだ。
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スローフードの国イタリア トスカーナ州を訪問 [仕事のはなし]

4月に入り、農作業は播種やマルチ張りなどピークを迎えているが、先週は畑仕事を休んで、仕事でイタリアトスカーナ州を訪問した。

①イタリアトスカーナ州の州都は英語名ではフローレンス、イタリア語名ではフィレンツェ、日本ではフィレンツェ(Firenze)のほうが馴染みがある。フィレンツェは人口約35万人の古都で、旧市街はユネスコの世界遺産に指定されている。しかし車で30分も走るとのどかな田園風景が広がる、まさにトスカーナの田舎だ。
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②トスカーナ州は気候に恵まれ、搾油用のオリーブやワイン向けのブドウの栽培が盛んな他、この時期は茄子、ズッキーニ、アンティチョーク、豆類などの野菜が豊富だ。また豚や鶏、牛の飼育も盛んで、生ハムやチーズも名物だ。今回はフィレンツェから車で30分程度の距離にあるVinci村の食品工場を訪問したが、宿泊できる施設が少ないので村にある「アグリツーリズモ」、日本でいうグリーンツーリズムに参加している農家民宿に泊まった。
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③村中に広がるオリーブの畑、11月になると木からオリーブの実をたたき落として、村にある搾油工場でオリーブオイルに加工するのだ。
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④Vinci村の農家民宿で食べた食事は、地元の食材を大切にした、まさにスローフードであった。外食の値段は日本よりはるかに高いが、旬の素材、地元の素材を生かした手作りの料理を食べようとすると20-30ユーロはかかってしまうのだ。宿泊した農家自らが栽培したブドウとオリーブで作った赤ワインとオリーブオイルが振る舞われる。ワインはインディカツィオーネ・ジェオグラフィカ・ティピカ (Indicazione Geografica Tipica、IGT)と呼ばれ生産地が記されたローカルな赤ワインだ。またオリーブオイルは村にあるオイル工場で絞ったエキストラバージンタイプの風味の良いオイルで、瓶にはEUのPGI – 地理的表示保護のマークと栽培年が記載されている。
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次回はスローフードとそれを実践するイタリアの食事について紹介したい。


横浜・山下農園 2014年度最初の作業はマルチ張り [山下農園のはなし]

4月5日は2014年度山下農園の第1回目の共同作業だ。早いもので入園して9回目の春を迎えることになった。
3月に土づくりを終えた農園の土は、4月に入り雨が続いたこともありやや重い感じだ。雨が少ない乾燥した状態よりは良いが、鍬入れが大変かもしれない。

まず最初の作業はマルチ張りから。上期に8種類の夏野菜を栽培するにあたり、マルチは全部で9本張るが、今日は来週播種予定のスイートコーン、インゲン、枝豆用のマルチを3本張る。
去年の9月以来7カ月ぶりのマルチングなので段取りをよく覚えていない。去年の作業を思い出しながら勘所を外さないように気を付けて作業を進める。

①まずはメジャーで寸法出しをしてから、ひもを張って地面をならしていく。ここで大切なのは、マルチと地面に空間ができないようにあらかじめローラーをかけて地面を平らにしておくことと、周りより若干高くなるように土真ん中に寄せておくことだ。このひと手間がマルチ張りの出来に影響し、最終的には作物の生育にも関わってくるのだ。
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②次に鍬でマルチを固定するための溝を掘っていく。鍬を使うのも半年ぶりなので肩に力が入る。
この溝は浅すきてすぎても深すぎてもダメで、ガイドひもの内側や外側にズレてしまってもマルチングの出来に影響が出てしまう重要な作業だ。マルチの端が両側とも均等に15~20センチずつ土の中に隠れて固定されるように、ひもに沿ってまっすぐ程よい深さにサクって行く必要がある。この辺をいい加減に済ませてしまうと、風が吹いたり大雨が降るとマルチが簡単に剥がれてしまい、張り直しをしなければならなくなるのだ。
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③いよいよマルチを張っていく。今日は風がないので一気にポリエチレン製のマルチを張ってしまい、前後左右の位置をFIXしてから、左右同時にパスクリップで留めていく。強めに張って固定しておかないと、来週になったらマルチが緩んでシワだらけになってしまうので注意が必要だ。
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④最後に土をかぶせて、足で踏んで、最後に地面を平らにならして終了だ。
今回もまっすぐシワもなくきれいにマルチが張れた、上出来だ。来週もこの作業を行い、最終的に9本のマルチを一本ずつ手作業で張っていくことになる。
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